4、Childhood friend II

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いきなりカーテンが開き、人影が姿を現した。 細い目をした、無表情な青年がこっちを凝視している。 この人は、ミキの兄の清(キヨシ)。 ミキと同じく俺の幼馴染で、昔はキー坊って呼ばれてた。 でも、今それ言うと不機嫌になるので本人には言っていないが。 キヨシさんが自分の部屋の窓を開けると、身を乗り出して俺の部屋の窓も開けてくる。 「お前、いまミキがこの窓から入ってこないかなとか思ってただろ」 「お、思ってないっすよ」 キヨシさんが、窓枠を乗り越えてこちらの部屋の入ってくる。
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