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「幼馴染と窓越しに会話したいとか思ってんだろ」
「思ってないですって」
キヨシさんがにじり寄り、細い目でこちらににらみを利かせてくる。
「俺はそんなの許さんぞ。別にあいつが外見がある程度整っているから心配してるのではない。俺の身近でそんなファンシーな出来事が起こることが許せないんだ」
「起きませんよ、そんなこと」
「そんなクソみたいなフラグ、俺が片っ端からへし折ってやる。いいか、俺たちの人生にそんな作り話みたいなイベントが起こると思うな、そんなもの望んだ時点で負けなんだよ!」
何と戦っているのかはわからないが、あまり深く追及するとやっかいなことになるのでやめておこう。
ミキについて話すとたいていこういう話題になっていく。
この人は、異性に対して異常なまでの執着心を持っているようで、あることないこといろいろ勘ぐってくる。
しかし、その大半が取り越し苦労だ。
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