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サラがこの一年で、毎日のように仲間を待っているのは見てわかる。一人くらい来てもいいはずなのだが……誰も来ない。悪魔なんて来ると言っていたのに。
それでもサラは耐えている。向こうも大変なんだよと自分に言い聞かせている。
だからパレードくらい来てくれたらな……と思うサラであった。
「ジオたちに手紙送ろっかな。転移魔法使える人っている?」
「あぁ、運搬部隊の1人に任せればいいだろう。手は回しとくよ、手紙は書いてくれ。」
サラはさっそく紙を一枚取り、羽ペンを持った。
しかし筆が進まない。結局くるくる羽ペンを回し出す始末。
「思ったこと書けばいいじゃん。」
「そうだね。」
サラもまとまらないまま、紙にペンを走らせた。
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