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結局、サラが書いたのはパレードのお知らせと国の復興についてだけ。
来てくれなかったことには触れずに手紙を書き終え、しっかり封をした。
「はい。」
アルバラートに渡して席をたつ。プリ・ルルが顔をあげた。
「ちょっと休憩してくるね。」
「ここですればいい。」
「なんだかんだ言って、部屋の方が落ち着くんだ。」
プリ・ルルは諦めたらしく小さく頷いた。すぐ戻るよとサラは王の間を出る。
アルブルは7年がたったんだ……ジオにだって好きな人はできるかもしれない。
信じてる、か。ジオが幸せなら私はどうなってもいいって考えはどこへやら、だ。
サラは自室の扉を開けて、一人きりの空間に入った。
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