想い

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─────お祭りは昼から賑やかだった。 こうしてみると、ジオと歩いたお祭りを思い出すな…… 夕方になり、今となりにいるのはアルバラート。サラの護衛としてだ。 「みんな笑ってるね。一時はどうなるかと思ったけど。」 「サラのおかげだよ。」 「アルバラートのおかげだよ。アルバラートがいなかったら何もわからなかったもん。」 サラは屋台でわたがしを見つけて目をそらした。 「もうすぐパレードだから戻るか。」 「まだ日も沈まないのにね、残念。」 「まぁな。でも一気に暗くなってくるよ。」 確かにアルバラートの言葉の通り、サラたちがステージにつく頃には暗くなっていた。
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