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「今日もいい天気だなぁ。」
サラは青空を見上げて呟いた。夏の暑い気候……サラはドレスを脱ぎ、身軽なシャツにジーパンという姿だ。
言っておこう、これがプリアーの王女、サラ・ライトニングである。
「またそんな格好でいるのかよ。」
「いいでしょ? 武術は毎日鍛練しないといけないの。」
「武術ってなぁ……」
大臣となってサラを支えるアルバラートは頭をかいた。
「何度も言うが、サラは王女だぞ? 武術とは無縁の……」
「趣味! それならいいでしょ?」
趣味ではない。もう習慣となっているのだ。
アルバラートも時々手合わせするが……強すぎる。
「全く、さすがは戦舞姫だな。」
「どっからそれ聞いてきたの?」
サラは懐かしい響きに笑顔を見せた。
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