迫り来る死

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「ん~~……」 相変わらずの寝ぼけサラ。とにかく起きてくれてよかった。 昨日の腕輪の色を見たら心配で心配で……正直よく寝れていないジオである。 「でもそんな赤くなってない……」 「んにゃ?」 「かわいいな。」 アテナが楽しそうにサラを見ている。寝ぼけサラの幼少化は見ていて面白い。 そろそろ戻る頃かなと思い始めたら、すぐにサラは目に光を戻した。 「ん、アテナ? まさかまた変な質問を……」 「私がいつもそんなことをするとでも思っているのか?」 「い、いえ、そんなことありません。」 私、弱い……サラは両手を正座した太ももの上に置く。できる限り抵抗しませんと伝えなくては。
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