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___… 「仲直り?」 「仲直りというか…もうちょっといい関係を築いて行った方がいいと思う」 会社主催のお酒の席で真面目な表情をした林田に驚いた。 女子受けしそうなこの顔も、男ばかりの職場では猫に小判だ。 「えっと、誰と?」 「お前の上司様だよ」 …あいつしかいないのは重々承知である。 当の本人は彼より年配であろう人達と釈を交わしている。 「そうだね~」 「心が込もってなさすぎだろ」 「だってお互い嫌い合ってるのに私だけが好きになっても仕方ないじゃない」 そういうことが言いたい訳じゃないと林田が苦笑いした。
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