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仕事を終わらせて一目散に待ち合わせ場所へと向かう。 ルンルンルー♪そんな鼻歌も交えながら夜道を走る。 そして店をスルーしてしまい、おっとと慌てながら戻る。 「うわ、こんなお洒落な店を知っていたんだ」 驚いた。 アメリカンな雰囲気はひとつもない。 フランス?っぽいのかな、国旗は…どこの国のだろう? 赤白青。…フランスだな! 店の中には目の色がブルーの外国人が接客している。 …場違いでしたか?ドレスとか持ってないけど買うべきだった? 「あの、内田で予約してるんですけど?」 「オオ~、ウチッダ?」 「内田です!」 「ウンチダ?」 「違う!ノーノー!う ち だ!」 日本語通じないの? すると後ろから肩をポンとされビクッとする。 「こっちだ、馬鹿。真面目か」 久々に聞くウチッダの低音甘々ボイスにムッハーとその場で抱きついた。 めんどくさいと言いながらそのまま私をズルズルと引きずって席につく。 「遅くなってごめんなさい、仕事頑張っちゃった」 「待ってないですから。ほら、食べなさい」 そう私にメニューを渡すが、イングリッシュノーノーと渡し返すと内田が適当に選んでくれた。 「久しぶりですね、えっと…3ヶ月ぶりくらいですか…いやもっとか」 なんか急に恥ずかしくなってしまい、少し俯く。 …うわ、私のことをジッと見ている。 「あ、えと…お帰りなさい」 「ただいま。何照れてるんですか?」 「照れてなんかないですよ!ちょっとしか」 「ったく。そんなんじゃ…」 内田の言葉を遮るように次々と料理が運ばれてくるがそれが全て美味しくて舌鼓をうつ。
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