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「まあ元気だそうぜ。そして今度デートしてやるから」 「デートね…お前か」 林田がポンと私の頭に手を落とす。 軽度なコミュ症の私の、会社で唯一の存在に感謝してデスクに戻る。 私の会社は某大手ネットショップの倉庫管理をしている。 日用品からマイナーな趣味道具まで多種多様な商品をこのデカイ倉庫に収納されてる。 私はパソコンで住所や名前から商品のあり場所を一致させ倉庫の人達に探させる役割。 「横峰さん」 ヤツが来るとうぐっと顔をしかめてしまうのは条件反射だ。
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