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私のバックには月がまん丸に映し出されている。
「月が綺麗ですね」
ある程度の時間が経って気まずくなった時、内田が口を開いた。
早く帰ればいいのに、と思われるだろうが私だってこの関係性をいち早く解決したいのだ。
「そうですね~満月かな」
「十三夜くらいですかね」
内田が月を眺める。
…今日はだいぶ話した方だ。
精神的にきそうだと思った。
「横峰さん?」
「…私、やっぱ内田さんが苦手です」
そういってやった。
内田は顔色ひとつかえずに目線を月から私に移動させた。
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