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回りを見渡しながらカウンターへとゆっくり足を進めていった。
ギルドって言うのは騎士が街の中を守る為にあるように、街の人が困った事や助けて欲しい事を依頼にしてギルド員が受ける、いわゆる街の便利屋さんだ。
依頼にもランクがあり下からF、E、D、C、B、A、Sとあり、ランクが上に行くに連れて危険度も上がり、Aランクになると二つ名が貰える。Sランクの上には帝と言うのが存在していて、帝は各属性ごとに一人しか選ばれない。帝はこの国最強の証だ。ギルドに入る人は帝に憧れて入る人が多い。
カウンターへ行くと女の人が一人椅子に腰掛け色々な書類を見ていた。
「あの~」
そう声をかけると女の人はこちらに視線を移した。
「あ、はい!ギルド「雨模様」にようこそ!ご用件は何でしょうか?」
「え~と、依頼終わりました」
そう言って僕は依頼書を受付の女の人に渡しサインをして貰う。
「はい!確かに確認しました!お疲れさまでした!アキト君怪我等は無いですか?」
疲れを癒してくれそうな笑顔を浮かべる受付の女の人。
「大丈夫です、心配してくれてありがとうございます。」
そう言って僕ははにかみながら微笑む。
「じゃあ、これで失礼します。」
受付の女の人に背を向けギルドを後にする。
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