11 最悪なタイミング?

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人生は、本当に何があるか分からないーー 今俺は、煙草をふかしながらしみじみそう感じていた。 大分日は落ちて、カーテンを締め切ったままの部屋は薄暗い。 俺のベッドの上には、疲れてしまったのか、ぐっすりと眠っている佐倉茉菜。 って、まぁ疲れるようなことを散々してしまった訳だけど。 『ーーダ、ダメッ!』 『勇太ぁ……っ』 さっきの佐倉茉菜のあの声を思い出すと一人でにやけた。 だって、マジであれは男からしたらぐっとくるだろう。 あれでやめられる男はまずいないだろうな……うん。 それにしても、数時間前ーーー 今思うと、とんでもなくすげーことをしてしまった。 ……ような気がする。 小っ恥ずかしくて、もうあのファミレスには当分行けないだろう。 佐倉茉菜から元カレと会って話をすると聞き、散々迷った挙句、結局心配で居ても立ってもいられなくなった俺は先回りをすることにした。 聞いていた時間より少し早くあのファミレスに着き店内を何気なく見回すと、見覚えのある男が既に座っていた。 ーー数分後、佐倉茉菜はやって来た。 そして、すぐに案内をしに来た店員に頼み込み、すぐ後ろの席を確保した。
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