1 始まりからラブコメ?

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佐野さんにそれを言ったら、 「泣きたい時は黙って泣け」 と、呆れられた……。 そう、そんな理論なんて関係ない程、泣きたい時は泣きたいのだ……。 佐野さんはいつもと変わらず、私のヤケ酒に黙って付き合ってくれた。 多分、佐野さんも昔、辛い恋愛をしたのかもしれない……。 これは私の勘だけど、何となくそんな気がする。 だから、私に同情してくれたに違いない。 チャラいところもあるけれど意外といい人。 それが、その日までの私の佐野さんへの印象。 ーーーでもまさか、これが一線を超えてしまうことになるなんて、男と女はこれだから分からない。 所詮は、“男”と“女” やっぱり、男と女の間には、友情なんてあり得ないと言うことなのだろうか……?
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