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佐野さんにそれを言ったら、
「泣きたい時は黙って泣け」
と、呆れられた……。
そう、そんな理論なんて関係ない程、泣きたい時は泣きたいのだ……。
佐野さんはいつもと変わらず、私のヤケ酒に黙って付き合ってくれた。
多分、佐野さんも昔、辛い恋愛をしたのかもしれない……。
これは私の勘だけど、何となくそんな気がする。
だから、私に同情してくれたに違いない。
チャラいところもあるけれど意外といい人。
それが、その日までの私の佐野さんへの印象。
ーーーでもまさか、これが一線を超えてしまうことになるなんて、男と女はこれだから分からない。
所詮は、“男”と“女”
やっぱり、男と女の間には、友情なんてあり得ないと言うことなのだろうか……?
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