アンチ＊ラブコメ！

１ 始まりからラブコメ？

『あんな子よりも私の方がまだマシ』

『あの子は不幸で可哀想だから、私の方がまだ幸せな方ね』

とか、ね。

それから、中学３年になって割とすぐのある日、学年で1、2を争うイケメンで人気者の平田くんに、

「好きなんだ。俺と付き合ってくれない？」

って、告白された。

当然、何も知らなかったウブな当時の私は、ただ舞い上がって、大して好きでもなかったけど即ＯＫしちゃった。

だって、学年で1、2だもん。

これで私をバカにしていた子達も見返せる！

ザマーみろ！

って、思ってた。

実際、カッコ良かったから好きになれるかもって思ってたし。

それくらい、あの頃は単純だった。

でもね、そう言う下心がいけなかったのかもしれない。