プロローグ

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「きゃ~~~っ!!」 「うわっ!!」 慌ててそのお方は反対の壁側を向いたけど…… でも、しっかり見ちゃったよ……ピー××× そしてーーー 「ィッタァ~イ……」 「ィッテェ~……」 朝から近所迷惑な程、色気も何もあったもんじゃない大声が二日酔いの頭にガンガン響く。 思わず布団を掴んだ反対の手で頭を抑えると、そのお方も同じような行動をしていた。 あ~、頭が痛い…… そして、この状況は、かなりイタイ…… そのお方も同様、当り前だけど何も身に付けてはいない。 カーテンから薄っすら洩れる朝の光が、そのお方の鍛え上げられた広くて逞しい背中にチラチラと当たる。 うわっ、彫刻みたいっ……! さすがは元ラガーマン! なんて思わず見惚れてしまったけれど、抑えた頭に更に眩暈と動揺がぐわ~んと回り出す。 ついでに、ちょっと吐き気も……。
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