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「…結局、良樹のせいなんじゃん…」
「ま、まぁ…はい。ごめんなさい」
素直に謝った。
普段謝らない俺が謝ったぞ。
少しは褒めていいよな。
「はぁ…でも、そのドジなところも良樹のいいところなんだけどね」
「ん?何か言ったか?」
「いや、なんでもない」
おかしいな…朱李なんか言ったはずなんだけど…。
まぁ、いいか。
「じゃあ、ひなちゃん。ばんざーい、しよっか」
「ばんざあーい!」
朱李が言ったことに、ひなちゃんも素直に応じる。
「…ほら、良樹もばんざい」
「え、俺やらないといけないのか?」
「…はっ、ついノリで」
「だ、だよな…びっくりした…」
俺とひなちゃんは泥だらけの服を脱いで、新しい服に着替える。
あぁ、でもこの服、“AMERIKA”っていうロゴついてるけど。
どうも気に食わないが着ておいてやった。
朱李のことだしな。毎日世話になってるし。
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