こんなプロローグで大丈夫か?

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視界に入るのはボロボロに倒壊してしまった 民家、そして食い千切られたような跡が残る 肉片と上半身や下半身だけの人間の亡骸。 そして地面には所々血痕が染み付いていて家 の残骸にも飛び散っていた。 最早廃墟となった小さな村では、動く気配が何一つ無い 。 あるとするなら、死体を貪り喰らう野鳥の様な獣達だけ。 ツンと鼻を刺 激する鉄の臭いと、肉が焼け焦げた臭いが立ちこめている。 人間どころか村人が飼っていたであろう家畜 でさえも全て見るも無残な死骸となって転が り、呼吸をする物全てが消え去ってしまって いた。 そんな廃墟とかした村の内部に小さな人影が 一つ。 その小さな人影の前には二つの亡骸。 呆然と膝をついたまま、小さな人影は二つの 亡骸を見つめていた。
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