ある騎士の戦い

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「貴様………もう許さぬ……貴様らを殺して食べ物は奪わせてもらおう!」 傭兵達は剣を抜き、切りかかった。 「あれー?顔が怖いですねー、いやーまずい、怒らせちゃった?」 そう言って男は逃げ出そうとした、だが、少女はびっくりして腰を抜かしてしまい走り出せなかった。 「おい貴様!この娘がどうなっても良いのか!?」 と、傭兵は娘の首に剣を掛けた 「?どうぞ?」 「な、お前は自分がそんなに大事か?さっきのも全て娘と仕組んだやり取りだと思ったが、違うだろう?娘を渡して俺達が満足だったら本当に渡すつもりだったろう!?」 「ええ、自分が第一ですね。」 男は当然のようにそう言った、それどころか、ちょっと呆れていた。 傭兵は目を見開き、眉をひそめて、 「だがお前……その身なりは……どう考えても、騎士だろう?」 傭兵が何故、娘を大切にしない男に驚き、怒っているのか、男が商人、貴族などの格好をしていれば話は違う、男が騎士の格好をしているから驚いたのだ。 そしてこの傭兵達は、騎士になりたかったもの達の集まりだったからおこったのである。 俺達が夢見た騎士は こんなものではない!っと…………。
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