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ズドドドドドォオオオンッッッ!!!
「!?」
しかし、そんな鮮血悪鬼に第二の攻撃が迫る!
流石の鮮血悪鬼もそれには驚いた!
何故なら、轟音を上げて迫るのは視界を埋め尽くさんばかりの絶望飛翔拳!
各々違う軌道を描きながらも、それらの目指す目標は唯一つ!鮮血悪鬼である!
「全部ぶっ壊してやらぁああ!!!」
だが!ここで怯む鮮血悪鬼ではない!
彼は再びの雄叫びを上げると、突撃の勢いをそのままに無数の打撃を放った!
拳突!蹴撃!頭突き!身体のあらゆる部位を行使し、迫り来る拳を叩き壊して行く!
「チィッ!?」
しかし……!
流石の鮮血悪鬼にもこの物量は厳しかったのか……!?
攻撃を掻い潜り、一つの拳が鮮血悪鬼を遂に捉えた!
それを皮切りに、拳が次々と鮮血悪鬼に突き刺さり、瞬く間に彼を埋め尽くす!
「グァアアアア…………!?」
それでも尚、拳は止まることを知らず鮮血悪鬼目掛けて突撃!
山のように集まった拳は次々と形を変え、金色の山へと姿を変えて鮮血悪鬼を埋めてしまった!
「ぐふははははははははははははっ!!!見たか!恐れ入ったか!これがワシの必殺・絶望圧殺拳(デスマウンテン)!光栄に思うが良い!ワシにこの技を使わせた者はそうはおらんぞ!?」
轟音が収まると、待ってましたと言わんばかりに絶望鋼鬼が姿を現す。
絶望飛翔拳の連射の影響か……その身体からは巨大さが失われており、人である時と同じサイズになっていた。
「聴こえてはおらんだろうが、冥土の土産に聴かせてやる。この絶望圧殺拳は、貴様を二重で圧迫する技よ……硬度と重量による物理的圧迫、そしてワシが今まで吸収した者達の膨大な量の絶望による精神的圧迫……若い貴様には耐えきれまい……」
鋭い双眸で金色の山を睨むと、絶望鋼鬼は背を向ける。
「貴様が死ねば自動的にそれは解除され、貴様は絶望の塊としてワシの元に戻る……核結晶と一緒にな……その間にワシは菖蒲という小娘を探しだし、共に逃げた青とかいうあの娘諸共徹底的に辱しめてやる……ぐふふっ、ぐふはははっ!そして取り込まれた貴様は、ワシと記憶を共有する事で更なる絶望を生み出すのだ!!!ぐふははははははははははははっ!!!」
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