『プロローグ』

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その日は、随分と平凡な一日だった。 殺風景な部屋の隅のほうに、寂しく掛かっているカレンダーにも なにも書き込まれてはいない、 とにかく何も無い一日だった。 明日に僕の生涯が終わりを告げると言うこと以外は。 もう何もかもがどうでも良かった。 何においてもやる気が起きなかった。 そして、11時59分59秒だった時計の秒針が進み、僕の余命が後一日になったことを告げた。
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