『未練と後悔と時間と、生きるということ』

『時間』

過去のことを思い出し、涙を流し、もう3時間も使ってしまった。
あと21時間をどう使おうか考える。
部活のメンバーに手紙でも書こうか。
学校を休みだして、もう半年になる。
クラスメイトには一枚の手紙を。
部活のメンバーには一人に何枚かの手紙を。
あの先輩には、メールを。
何をするか決まった後の僕は、死へのカウントダウンを忘れることが出来るほどの気力が出てきた。
クラスメイトへの手紙を書き上げて後19時間。
部活のメンバーへの手紙を書き上げて後15時間。
少し休憩して、メールの内容を考えて後8時間。
もう夕日も沈みかけてきた。
外も寒い風が吹き、雪も降ってきた。
本当にもう自分の人生が終わりを迎えるかと思うとこみ上げる物がある。
だが、もうどうしようもない。
いまさら足掻こうが何の意味も持たない。
結局、決心をつける事に時間を使い、後3時間。
夜9時。
携帯のメールの画面を開く。
新規作成。