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「もしかして寝坊したの?
ダメだよ掃除サボったら」
黙れ。中田。
キャッキャうるさい中田をスルーして、奴の背後に目を移す。
少し離れた木の下にコウタくんの背中が見えた。
竹ぼうきで集めたゴミを袋に入れ、持ち上げてる。
その周りを少し距離を置きながらも化粧の濃い女子が取り囲んでいるのは、精神衛生上見ないふりをした。
「あ、今度の日曜さ、うちの学校で練習試合あるんだ。
俺もコウタも出るから、よかったらコハルちゃんも応援来てよ。
コハルちゃんが来てくれたらコウタもやる気上がるしさ。
真知ちゃんも一緒に来てくれると、俺のやる気も上がっちゃうかもなー、なーんて。
な、コウタ!
って、あれ?コウター?」
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