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…もうだめだ。
3時間めの休み時間。
あたしは自分の机に突っ伏したまま、起き上がれないでいた。
コウタくんは一度もこちらを振り返らなかった。
あたしがいること気付いてたのに……。
中田のガチャガチャした雑音にも反応せず、そのまま、ゴミ袋を手に立ち去ってしまったんだ。
『お前は本当に俺のこと好きか?』
昨日、そう聞かれて答えられず泣き出したあたしを、コウタくんは途方にくれた目で見てた。
『ごめん。………追いつめすぎた』
謝るコウタくんに、なにも答えられないまま何度も首を横に振った。
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