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「…で、今度はなにやらかしたのよ」
「ひっ。………コウタくんは、ね。
悪くないのにね。……ひっ。……あたしがね、泣いてね……そしたら……ひっ」
泣きながら昨日の一部始終を判りにくく説明し始めると、
「ストップ」
真知ちゃんはあたしの話を手で遮った。
「長くなりそうだから昼休みにしてくんない?
もう授業はじまるし」
言いおいて、あっさり自分の席に戻っていく。
「………まぢぢゃ………」
手を伸ばし、再び机に倒れこんだ。
真知ちゃんは見た目通りシビアで、見た目より勉強好きなのだった。
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