仮病かよ!

11/15

1463人が本棚に入れています
本棚に追加
/461ページ
***** 「…ふぅん。それは全面的にコハルが悪いね」 昼休みの屋上。 たどたどしく説明を終えたあたしに、 お弁当のサンドイッチを食べながら、真知ちゃんが冷たく相づちを打った。 胸にぐさりと言葉の矢が刺さる。 あたしはかくんと頭を垂れて、意味なく、箸でお弁当をつつきまわした。 「コウタくん怒ってるよね? あたしたちもう、だめなのかな?」 「そうね。ダメなんじゃない?」 きっぱり容赦なく切り捨てて、真知ちゃんがコーヒー牛乳に口を付ける。 真知ちゃんはそのままコーヒー牛乳を一気に飲み干して、二つめのイチゴミルクにストローをさした。
/461ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1463人が本棚に入れています
本棚に追加