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「…ふぅん。それは全面的にコハルが悪いね」
昼休みの屋上。
たどたどしく説明を終えたあたしに、
お弁当のサンドイッチを食べながら、真知ちゃんが冷たく相づちを打った。
胸にぐさりと言葉の矢が刺さる。
あたしはかくんと頭を垂れて、意味なく、箸でお弁当をつつきまわした。
「コウタくん怒ってるよね?
あたしたちもう、だめなのかな?」
「そうね。ダメなんじゃない?」
きっぱり容赦なく切り捨てて、真知ちゃんがコーヒー牛乳に口を付ける。
真知ちゃんはそのままコーヒー牛乳を一気に飲み干して、二つめのイチゴミルクにストローをさした。
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