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コウタくんを知らなくちゃ。
遠くからじゃなくて、きちんと向き合わなきゃ。
彼は王子様でも、少女マンガのヒーローでもない。
あたしが好きになった。
あたしを受け入れてくれた。
大切なあたしの彼氏なんだから。
「頑張りなよ」
ポンッとあたしの頭を叩いて、真知ちゃんがチョココルネをあける。
「……………」
あたしは、真知ちゃんが口に入れてるパンが8個目であることを、あえて突っ込まず、青く澄んだ空を見上げた。
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