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緊張でガクガク震える足を踏ん張り、カッと目を見開いてコウタくんを見つめ返す。
瞬きも出来ずに見つめていたら、運動場が埃っぽいせいか、やたら、目が乾いた。
もしかするとあたしの目は、結構、充血しているかもしれない。
コウタくんの隣にいるサッカー部その1が、目からビームが出そうなあたしを見て、ビクッと肩を揺らしていたけど、いっぱいいっぱいのあたしはそんなことにまで気が回らなかった。
無理矢理口角をあげ、ぎこちない笑顔を必死で作る。
その「ニヤリ」とした笑顔を見て、サッカー部その1が、さらに短い悲鳴をあげたけれど、いっぱいいっぱいの…………以下同文。
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