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「ねぇ、あの人、超能力とかあるの?
かなりこっち凝視してたけど」
気味悪げに真知ちゃんは顔を引きつらせている。
どうだろう。でもコウタくんは最近確かに鋭いのよね。
ストーキングやりづらくて困っちゃう。
「あ!」
再び玄関を覗き見たあたしは思わず声をあげてしまった。
家の中から女が出てきたのだ。
あのやたらに可憐な女は…
「早瀬桜子!」
「知ってる子なの?
うちの学校じゃないみたいだけど」
真知ちゃんが不思議そうに問いかけてくる。
「…うん。ばっちり身辺調査済みだよ」
頷いて答えると、真知ちゃんは「あんたは探偵か」と呆れたようにうなだれた。
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