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「あなた、コウちゃんのストーカーしてらっしゃいますよね。
あたしの家そこだから窓から見えるんです」
桜子の指差す先には立派な白い家が建っている。
なるほど。
失念していたけれど、あたしがよく身を隠すのに使ってる塀は確かに彼女の家のものだ。
そしておそらくピンクのカーテンがかかっている右奥が彼女の部屋なのだろう。
あそこからなら、あたしの姿は丸見えだ。
「…そうですけど。それが何か?」
いつもお世話になってます。なんてお礼を言うのも変だから、開き直って尋ね返すと
「何かって…………」
さらに彼女の予想の斜め上を行っていたのか、桜子は困ったように眉を下げて、目を泳がせた。
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