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アホなクラスメイトを無視してうなだれていると
「コハル。
ほらメイクとってあげる」
真知ちゃんが近づいてきて、メイクオフシートで丁寧に顔を拭ってくれた。
ゴシゴシ擦られながら、ため息を落とす。
「ねぇ、真知ちゃん。コウタくんの話ってなんだったんだろ?」
あの無口なコウタくんがわざわざ出向いてまで話したいっていうんだから、よっぽどのことだと思う。
「別れ話じゃないの」
ナイフみたいな真知ちゃんの言葉に、
「…………真知ちゃん、それ冗談にならないから」
あたしは涙目になりながら、机の上にくずおれた。
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