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ええええっ!?
大パニックを起こして、あたしはコウタくんの腕の中でもがいた。
ダメっ!だって!さっきも、そっ掃除道具入れに入ってて臭いし!
そ、それよりっ、し、心臓、心臓がっこ、壊れれっ!
「…矢木」
コウタくんが落ち着いた声であたしの名を呼ぶ。
そしてジタバタするあたしの身体を離した。
「俺が怖いか?」
両肩を持って体を正面に向きなおされ、問いかけられる。
「…え?」
問われている意味が分からなくて、あたしは半笑いで首を傾げた。
怖い?
あたしがコウタくんを?
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