オリジナリティが見えない

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「無茶苦茶だな…そんな化け物をどう倒せと?」 フードリーダーが、半ば投げやりに呟く。戦闘員でもわかる、コイツに勝つには却下された対軍並みの火力が要る。それこそミサイルを雨霰と降らせるべきだが。 「無駄です、エネルギードレインで吸収された上、吸い込んだエネルギーによる反撃が来るだけです。」 核弾頭でも撃ち込めば勝てるだろうが、それは秘密結社のポリシーに反する。俺もそんな真似をするつもりは無い。 「…そうだな、軽く見ただけでも絶望的だし。今回は見送ると言うのも手だな。」 特に期限が決められている訳でもない、ここは戦わずに力を蓄えるのも手だろう。無論、ただ見送る気は無いが。 「ウィキ、トンボレーサーは変装したお前たちの正体を見破れるのか?」 「情報が正しければ、確率は半々です。怪人であれば一目で、戦闘員なら短時間が限度かと。」 偶然を装いすれ違うくらいなら平気、直に接触しよう物なら察知されると語る。 「怪人は戦闘員に比べて、様々な感覚器も強化されています。我々が持つコアの波長も、察知されてしまいます。」
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