オリジナリティが見えない

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「まるでアメリカンコミック…おっと、アメリカって国はこちらには無かったか。児童向けの勧善懲悪アニメの主役だが、これでもれっきとした怪人だ。」 どんな攻撃にも屈せず、逆に敵を一撃で倒すとかどんなヒーローだ。もしきちんと制御出来ていたのなら、最強の怪人として名を馳せたのだろう。 しかしトンボレーサーは暴走した、仕組まれた制御から脱して、自らの意思で結社と敵対する道を選んだ。 ヒーローもむやみに戦いを挑まなければ、勝手に結社と戦ってくれると知り、半ば黙認している有り様だ。トンボレーサーがヒーローからのあらゆる支援を、突っぱねているので黙認に留まっている。 これでもしヒーロー側からの支援を受け取っていたら、もう手の付けられない事態になっていたとは、秘密結社幹部共通の認識である。結社始まって以来最強の怪人に、ヒーローの装備や技術のコラボなど悪夢でしか無いと。 そんな生ける悪夢を倒す相手に指定された俺は、リアル白昼夢の最中って訳か?上手くもないし笑えもしない冗談だ。
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