オリジナリティが見えない

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通常の怪人では、そこまで高性能な能力にはならない。せいぜい光線銃は防げても、スキルでは威力を押さえる程度。しかもリソースの大部分を能力に割り振り、何かしらの弱点というリスクを負ってだ。 トンボレーサーにはそれがない、せいぜい吸収過多による自滅くらいだが、コア10個分の容量は伊達ではない。吸収自体は本人の意思で発動するので、危険を察したら解除してしまうだろう。 第一にそんなエネルギー、どこから持って来いと言うのだ?トンボレーサーに会う前に、ヒーローに察知されるのが落ちだ。 「それも全ては、ミス・アンノウンによる効果です。」 ウィキが会議室に備えられた、プロジェクターを操作する。照明の明度が落ち、変わりに明るさを増した壁に映像が映し出される。 「ミス・アンノウンは、発見時より怪人の素体となるまでの間。意識不明のままでしたが、その分析結果なら残っています。 ミス・アンノウンの細胞は、コア・エナジーへの抵抗性が見られず、怪人の素体に非常に適しています。」
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