オリジナリティが見えない

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ならコアとか関係ない、俺が接触を…と考えたが、今は止めた方が良いと言われる。治療の影響でまだ、エネルギーが残留しているとか。 近付いただけで警戒されるのが、やる前から見えている。 「となるとロボットによる遠隔監視か…しかしあれもな。」 結社のロボットは、とにかく目立つのだ。世界征服の為のロボットなので、力を誇示する意味もあるのだが諜報には向いてない。前回使用した、石ころ型のロボットでさえ、わざわざ特注で作らせたのだ。今から諜報専用ロボを開発させたら、いつ完成するのかわかったものではない。 石ころロボットだって、一番最初に見せられたサンプルには、結社の紋章がプリントしてあったのを全部消させたのだ。地味で目立たぬ様にと注文して、どんな物が出てくるのか油断出来ない。 「ゲスト様、それならば私に名案があります。」 1人の戦闘員が、高々と手を上げた。戦闘員の制服とも呼ぶべき黒スーツに、同じく制帽と呼べるシルクハット。皆同じ服装をしていながら、帽子と胸元には所属を示すワッペンがある。
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