4人が本棚に入れています
本棚に追加
桜の花の季節にはまだ早い。
まだつぼみだ!
「今日は、お別れに来たの……。」
桜さんは頷いた。
公園は、桜の咲いている時と違って、
本当、人がいない。
これが、いつもの公園。
* * *
「ほぅ、妾(わらわ)が視えるのか?」
白拍子の装束のコスプレかと思っていたら、
身体が透けている!
幽霊?
オバケ?
「妾は、この桜の精霊……!
妾が視える人は、
久方ぶりじゃ♪」
* * *
こうして、私は、
誰にも視えない桜の精霊と、
ベンチでお話しして過ごすようになった……。
端から見たら、
私がブツブツ独り言言ってるアブナイ人なんだけどね(x_x;)
最初のコメントを投稿しよう!