目を開けたら異世界

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狼狽えてる男を放置して距離をとる。一応ね。謝罪はしない自業自得。 イケメンが台無しだ。 原因俺だが。 暫くして、 男が落ち着いたのか座りながら話し掛けてきた。 「悪かった…つい、綺麗な顔だったから…」 「"つい"ってのが、いけ好かないけど許す。慣れてるし(チャラ男で)」 綺麗かどうかは、知らんが…自分の顔には興味もないし、 "つい"って駄目だろ。 「慣れてる…か」 「なんか言った?」 小声で何か言ってたけど、何でもないと言われたので深く詮索しない。 ついでに、敬語とれたが気にしない。敬語使う相手ではないだろう。 「お前、名前は」 「自分から名乗るの礼儀」 「悪い、黒谷 慎(クロタニシン)だ」 「佐々木隆也、宜しくなんてしたくありませんから。」 「ツンデレか可愛いな隆也」 「名前で呼ぶな」 「慎って呼べよ」 なんなのマジ、黒谷うざい。はぜろ。やっぱ許さぬ。よし、無視。 「隆也」 黒谷が呼ぶが無視してると、立ち上がって俺を見てくるのを無視。 「隆也」 無視。来んな。
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