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「ご名答」
「マジか、エスパーか」
「顔に書いてあった」
やーねぇ…顔に書いてあったなんて。顔に出やすいタイプじゃないのに。
良くさ顔に書いあるとか言うけど、そんなに分かるもんなんかね?
さっぱり分からん。
と独りで考えてると
黒谷が気難しそうな顔で俺を見てくる。なんすか。
「顔に何か?」
「いや…隆也は人間だから違う意味でも危ないか…と思ってな」
「違う意味でも?」
「あぁ…」
顔を逸らす黒谷
どうやら、話しずらいものらしい
深く追及はしないが、気になる
「……――――」
「あ?なんか言った?」
「気にするな」
なんかボソボソ聞こえた気がするんだけど。
まぁ、いいや
「あんさ、もとの世界に戻れる方法とか知らないよね?」
「悪い、…無いに近い」
マジかよ
俺どうすんのよ
……このままゲイな世界に居ろって言うのか!うわああああああ!いやだああああ!
男運…って言うのも変だけど、無いな俺。もとの世界でも…なんか男に好かれるし。
こういう体質なの?
俺、可哀想。
その時、黒谷が
俺を見ていたなんて
気付かなかったんだ。
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