始まりは突然現る

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「隆也」 春樹が戻ってきた。…なんか不機嫌だな。今の見られてた?あー…厄介だ。 「春樹、おかえり」 機嫌直せとばかりに満面の笑みで言うと、あら不思議。 「……あぁ」 嬉しそうで何より。 言ってなかったけど春樹とは中学ん時からの仲で、何故か俺が笑うと機嫌良くなるんだ。 しかも、俺が違うやつと喋ってると不機嫌だし、何なの。俺の事…いや、考えないでおこう。 「春樹、行こう」 「そうだな」 急ぎ足で教室に向かい、遅刻かなと思ったら担任にセーフと言われ安堵した。 俺達の席は何と偶然にも藍以外は縦に並んでる。俺、春樹、裕の順番だ。 さっきぶりーと裕が言ってるがスルーさせてもらう。ひどーい、とか勝手に言ってろ。 それからは特に変わった事もなく時間が過ぎていった。
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