新居へ

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優「優奈さん?さっき言ったこと覚えてる、直也くん?もう一度言い直してみようか?」 なぜ怒っているのかは、はっきりとしていた。 直「ゆ、優奈に聞きたかったことがあったんだけど…。」 優「まぁ、いいか。それでなに?」 さっき、怒っていたのが嘘のように、笑顔になっていた。 直「あっ、うん。」 でも、さっきの表情にビビった俺は言葉を失っていた。 優「さっきので、ビビっちゃった?ちょっとしたお芝居だよ(笑)私、女優志望だからあんなこともできるんだよ。でも、次からは本気で怒るから、覚悟しておいてね。それで、聞きたいことって?」 直「あ~、なんで優奈は、俺をマネージャーにしたのかなと思って。先生も知らないって言ってたし、俺は優奈に会ったことないしね。」 優「そのことか。それは…」 優奈が理由を話そうとすると、車が止まった。 運「中村様、着きました。」 直「すいません、じゃあ、すぐ戻ってくるので。」 俺は部屋に急いで行き、とりあえず必要そうなものだけを取り車に戻ろうとした。 直「え~と、なんで優奈まで来たのかな?」 優「えっ、駄目だった?男の人の部屋って入る機会がないから興味あって。」 直「まぁ、いいけどさ。それより、もう行くよ。」 優「えっ?それだけ?」 直「まぁね、あんまり待たせるのもあれだしね。また、取りに来るよ。」 優「そっか。」 車に戻り、引っ越し先までの間、優奈からの質問攻めで、あっという間に着いていた。
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