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風呂から上がると、優奈がテーブルに料理を並べ待っていた。
直「先に食べててよかったのに。」
優「それじゃあ、意味ないでしょ?」
直「?」
優「まぁ、いいよ。食べよ。」
テーブルに並べられた、いつもより豪華な朝食は、アイドルが作ってくれたということも作用してか抜群に旨かった。
優「どう?」
優奈は俺の感想を聞くために食べずに顔をずっと見ていた。
直「美味しいよ。それに、こんな豪華な朝食は初めてだよ。ありがとう。」
優「よかった。」
俺と優奈は、朝食を食べ終えるとのんびりソファーでくつろいでいた。
優「久しぶりだな、こんなにゆっくりとした時間は。」
直「毎日、忙しいみたいだもんね。」
優「まぁね、グループ自体だけだとそうでもないんだけど、個人の仕事とか色々なものが合わさると、どうしても時間が足りなくなるからね。」
直「へぇ~、そうなんだ大変だね。そういえば、昨日の質問の答えは?」
優「あ~、そういえば言えなかったんだよね。」
直「たぶん優奈と会ったのって昨日が初めてだと思うんだけど。」
優「直也はね。私は直接じゃないけど、何回か見かけたことはあったよ。」
直「本当に?優奈が近くにいたら気付くと思うけどな。」
優「まぁ、車の中からとかだから直也は気づかなくても仕方ないよ。」
直「そっか。でも、それだけじゃないよね?」
優「うん。」
優奈の表情は暗くなり、俯いた。
直「言いたくなければ、いいよ。理由はなんであれ俺は優奈に協力するって決めたから。」
優「うん、ありがとう。でも大丈夫だから。」
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