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出会いは忘れもしない、1月15日。
俺は冬休みを終え、いつものように大学に向かっていると、道端に封筒が落ちていた。
俺は、少しの好奇心と少しの親切心でその封筒を拾った。
どこかで見たドラマのように、札束が入ってたり、重要書類とかが入ってて、そこから感動的なシナリオが…、なんてあるわけがないのにとりあえず拾ってみた。
何が書いているんだろうと思い、中を開けようとすると、まるでそれを拒むかのように電話が鳴った。
?「直也、今日はサボりか?」
電話の相手は、大学の友人の菅原達也だった。
直「はっ?行くに決まってるだろ?」
達「じゃあ、なんであと5分で講義が始まるのに、君は学校に着いてないのかな?」
俺は、その言葉を聞いてふと腕時計を見ると、たしかに講義開始まで、あと5分だった。
直「やっべ、悪い電話切るぞ。」
達「何でだよ、人が親切で電話してるのやってるのに…。」
直「その親切心を無駄にしないためにも、これから走んないと行けないんだよ。それより今から行くから席取っといてくれよ。」
達「おう、頑張れよ。」
俺は、電話を切ると手に持っていた封筒を無意識に鞄に入れ、大学まで走って向かった。
直「ハァハァ、なんとか間に合ったか。」
達「超ギリギリだけどな。まあ、間に合っただけマシだな、あの先生は遅刻すると入れてくれないからな。」
直「あぁ、あの先生くらいだろ?こんなに時間にうるさいのは。まぁ、俺達のことを考えてくれてるんだろうけどな。」
達「まぁな。」
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