出会い

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いつも通り午前、午後の講義を終え、家に着いたのは5時を過ぎたくらいだった。いつもなら、疲れてこのままベッドで一眠りするところだったが、今日はそういうわけには行かなかった。それは、明日までの課題があったからだった。 直「はぁ、めんどくさいな。」 一人暮らしの部屋には、ため息と自分の声が虚しく響いた。鞄の中から、課題のプリントを取ろうとして、中を覗くと、すでに忘れていた封筒が寂しそうに鞄の中で主張していた。 直「そういえば、朝に拾ったんだったよな。今まで忘れてたけど、なんだったんだろうな?」 封筒の中を見ると、中には数枚の紙が入っていた。封筒から取り出し、その紙に何が書かれているかを興味本位で見ようとすると、ピンポンと誰かが来たようだった。
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