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「お疲れ様です」
仕事を終え、駅へと向かった。
毎日変わらない風景を眺めながら電車に揺られ、毎日同じ駅を降りる。
高校を卒業して3年、毎日変わらない生活を送っていた。
駅から家に歩いてる途中、ポツポツと雨が降って来た。
「嘘~!? 天気予報晴れって言ってたくせに!!」
走りだすが雨脚はどんどん強くなる。
家まであと5分と言うところで雨はバケツをひっくり返した様な豪雨。
「キャッ~~!!」
辺りが一瞬明るくなったと思ったら地響きのする様な雷がなった。
驚きに蹲った瞬間また辺りが一瞬明るくなった。
たださっきと違うのは自分の足元までが明るく輝いた事。
そう私は雷に打たれたのだ。
「え??」
もう駄目だと思って目をつぶったにもかかわらず何も変化はなかった。
2回鳴った雷はもうなっていない。
ただ雨がアスファルトを打ち付ける音が聞こえるだけ。
「あれ?」
全く状況が分からない私はしばらく固まっていた。
確かに私は雷に打たれたはずなのに、服にも身体にも何の変化もなかった。
思い違いだったのかと思い直して、私はまた家へと走りだした。
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