Faiz After Story ~残雪~

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「ガァァァァァァァアッッ!!」 「うらぁっ!!」 飛びかかってくるアークの腹にキックが決まる。しかし、そんなことで怯むアークオルフェノクでは無い。 「グゥゥゥゥゥアァァァァア!!」 腹部にファイズの脚が当たったまま、全てのオルフェノクを凍てつかせる光の鞭を放つ。 「くっ………………!! ……あ…………?おお…………?」 腕をかざし思い切り鞭を受けたファイズ。当たった部位を確認するも、まるで無傷。ノーダメージだ。 オルフェノクを固形化させるアークの攻撃を無効化させるのが、ムーンブラスターフォームの固有能力であった。 「こりゃ良いや……!!おりゃぁっ!!」 「グゥ……ッ!!」 脚に力を込め突き飛ばし、お次は、とファイズブラスターをアークに向ける。 「ガァァアッ!!」 アークの首に纏うマフラーが触手のように自在に操られファイズを襲うが、ファイズブレイカーを装着したファイズブラスターの銃弾が全てを撃ち落とす。 ファイズブレイカーによるファイズブラスターの追加能力、それはガトリングのような自動連続発射と、あらゆる物体をも凍りつかせるその超低温冷却弾であった。 「うらうらうらぁ!!」 「グッ……ウッ……!!」 それでもマフラーを次々とファイズに向けるが、全て同様に冷却弾で次々と撃ち落とされる。凍りついたマフラーは地面へと落下し、粉々に弾ける。 「次はお前が固められる番だぜ……覚悟しやがれ!」 「そこまでよ!!坊や!!」 ファイズブラスターのEnterキーに手をかけようとした瞬間、制止を求める声が響く。 甲高く。
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