とりあえず色んな人に出会った方がいいと思うんだ

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食券の販売機の前で俺達は何を食べようか迷っている。 おー、なかなかメニューが豊富じゃねぇか。 和食に洋食、中華やイタリアンもあるし! どーしようかな・・・・・・。 「私はグラタンにします」 「私はナポリタン」 秋羽さんと黒木さんはもう決めたらしい。 確かに、二人が選んだ料理もうまそうだ。 ん? これ、なんだ? カレーのボタンの下に激辛というボタンがある。 うーん・・・・・・。 まぁ俺って結構辛いの好きだからな。 よし! 「俺はカレーの激辛で」 「ちょっと待ってください!」 「ど、どうしたの秋羽さん?」 突然声をあげた秋羽さんに俺はビビってしまう。 するとなにやら黒木さんまでもが神妙な顔で俺を見てくる。 「それは、止めた方がいいです」 「なぜ?」 「そのカレーは激辛なんてもんじゃないんです」 「そうだよ。神辛なんて言われてるんだから!」 秋羽さんと黒木さんのマジトーンをきくかぎりでは相当このカレーは辛いらしい。 そうかそうか。 そんなに辛いのか。 それは辛い物好きの俺にはたまらなく興味をそそられる話じゃないか! 「もう何年もこのカレーに手をつけたものはいないんです」 「そんなに!?」 「そうだよ止めときなよ」 本当にヤバいのか。 「でもそんな辛いなら挑戦してみたくね?もしかしたら俺なら食べれるかもよ」 「・・・・・・。実は今年の新入生に現れたんですよ。このカレーを平らげた猛者が」 「え!?」 マジか・・・・・・。 そんなとんでもねぇ奴がいたのか! 俺は秋羽さんに言われ驚愕した。
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