とりあえず色んな人に出会った方がいいと思うんだ

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俺はどうしたらいいんだ? このまま背を向けて挑戦せずにカレーから逃げるのか!? そんなのって・・・・・・。 「すみません。食券まだ買わないんですか?」 「あ、あぁ、すみません。どうぞお先・・・・・・!?」 俺は目を丸くして驚いた。 俺の背後から現れたその美少女はとにかく、可愛いかった。 流れるようなキレイで真っ直ぐな黒髪。 その前髪からのぞける白く美しい額。 ふんわりと漂う美少女特有の甘く心落ち着く香り。 女神だ。 女神が光臨なさったぞ。 「あのぉ?何か?」 「すすす、すみません!どどどうぞ!」 「ありがとうございます」 その女神は販売機の前にたつ。 可愛いすぎる。 こんな美少女は何を食べるんだろ? やっぱり、ヘルシーな和食かな? 和食と言えば、この子着物とか浴衣が似合いそうだな・・・・・・。 こんな子と夏祭りできたら俺は多分季節の変わり目に死ぬな。 ハッピーデッドエンドだな! さてさて、何を食べるのかな・・・・・・!? なななななな、何っ!? 俺は女神が押した販売機のボタンに目を疑った。 いや、世界を疑った。 おいおい。 マジかよ! 女神さんがカレーの激辛を選択しやがったよ! いったい何が!? まさか、間違いか!? 間違って押したみたいなドジっこパターンだろ!? 「ふふふっ」 めっちゃ嬉しそうに激辛カレーの券見たよこの人!? しかも可愛いなぁ畜生! い、いったいどうなってんだ・・・・・・。 あの女神は女神の皮を被った地獄の支配者閻魔だとでもいうのか!?
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