1341人が本棚に入れています
本棚に追加
/542ページ
「一年B組、栄江麗奈(さかえれいな)」
「え?・・・・・・」
秋羽さんの呟きに俺は反応した。
「彼女がそうです。激辛カレーを平らげたっていう新入生ですよ」
「な、なんだって!?」
俺は驚く。
「まさか!?彼女はただの美少女だろ?そして女神だろ?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ん?
あれ?
なんか秋羽さんと黒木さんの表情に軽蔑的な念を感じるのだが・・・・・・。
「へー、女神ね・・・・・・」
「く、黒木さん?」
「ふーん。あ、そうだ!今日は私が奢ってあげるね。学食デビュー祝いとして」
そう言って黒木さんは俺の遠慮する言葉を無視して自販機で食券を買った。
「はい」
美少女ボイスで黒木さんは俺の手に食券を渡す。
「く、黒木さん・・・・・・。これ、あの、激辛カレーなんですけど・・・・・・」
「だって食べたかったんでしょ?」
「え、あぁ、まぁそうですけど・・・・・・」
「女神さんとお揃いだね」
「・・・・・・」
恐いよ。
黒木さんなんかめっちゃ恐いよ・・・・・・。
「ブラックりか・・・・・・」
秋羽さんが呟いたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!