とりあえず色んな人に出会った方がいいと思うんだ

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「・・・・・・」 「風見君?・・・・・・」 「大丈夫?」 なんか天使達の声が聞こえる・・・・・・。 あぁ。 なるほど。 ヘヴンか。 「あ、あのぉ?大丈夫ですか?」 むっ! この声は!? 男をヘヴンから呼び戻した奇跡の声・・・・・・。 「ままま、栄江さん!」 オーイエス! マイヴィーナス! やべぇな。 本当に美少女だな。 「え?なんで私の名前」 「お噂はかねがね、こちらの秋羽さんからきいています。なんでも激辛カレーを完食する人がいるって」 「あ、そうだったんだ」 「でも噂の強者を生で見れてちょっと感激しました」 「大袈裟だよ。それにしてもよく食べたね。これ、すっごい辛かったでしょ?」 「はい。地獄でした。でもやっぱり黒木さんがせっかく奢ってくれたからね。食べるっきゃっないっしょ」 「・・・・・・あなた、名前は?」 「風見大樹」 栄江さんは俺の名前をきくとなにやら笑みを浮かべてその場を去って行ってしまう。 「ずるいよ・・・・・・」 「え?」 黒木さんはうつむきながら呟いた。 なにが? 俺、なんかまたやっちゃった感じ? 俺は心配になり黒木さんに何がずるいのか、きくが黒木さんは断固として教えてくれなかった。 「・・・・・・あの人、ネコの人だ」 風見、秋羽、黒木の三人が戯れるところを栄江は遠くから見て嬉しそうに呟いたのだった。
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